相続対策の基本(04.09.02)
1. 財産分けでもめないための対策
法定相続は“平等”ではあるが“公平”ではない。この隙間を埋めるのが遺言であり、その中の“付言事項”が、遺留分・減殺請求に効果が出ます。
相続争いというと“(プラスの)財産”を引き継ぎ、奪い合うイメージがあるが、実際には、不良資産や借金などのマイナス分を押し付けあうという相続争いもある。全てを清算してみたらマイナスということであれば、放棄するということで全員一致するが、トータルはプラスだけど、誰も引き取りたがらない資産があると、遺産分割協議は難航することになる。
借金は、遺産分割に馴染まず、債権者側の承諾がなければ、法定相続分で相続することになるので、借金の相続を考慮した分割ができるようにしておく。
2. 円滑な納税のための対策
相続税は現金一括払いが原則であり、円滑な納税のために、納税の資金準備をする必要がある。
・ 納税を見据えた遺産分割(ができるように、納税資金用の資産を準備)
・ 生命保険の活用
・ 不良資産の生前売却(売却の諸費用で節税対策にも)
・ 資産組替え
3. 相続税を少なくする対策
資産規模を維持しながら、収める相続税を少なくする。
・ 現金を評価の低い資産へと組み替える(資産組替え)
・ 贈与などで資産を移す(納税対策にも)
・ 生命保険の活用(納税対策にも)
・ 養子縁組などで基礎控除引き上げ、税率引き下げ
この相続対策は上記の順番が大切であり、それぞれの対策が相互に反発することもあるので、総合的な見地からみること、本質を見極めることが大事になります。
すべてを完璧にという対策はまず無理であり、どこを捨てて、どこを得るか、欲張らずに行うことが相続を成功へと導きます。
基本は、どう分けて、どう納めるのか、それが結果的に節税対策にも繋がります。
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